
猫の尿路閉塞
[2015年02月10日]
昨日・今日と雪がちらついています
暖冬と言われていますが、やはり冬は寒い
雪を見るとワクワクしてしまうあたり、自分もまだまだ若いのかなと思っています
さて、今日は冬になると増える病気についてです
当院でも最近頻繁に見ます。
猫の尿道閉塞です
読んで字の如く、おしっこの道がつまってしまう病気です。
皆さんもおしっこを我慢した経験があるのではないでしょうか
この病気になると、我慢しているのではないのに、出したくても出せない状態に・・・
考えただけでお腹が痛くなります
尿道閉塞の原因は、まれに尿道の狭窄や腫瘍もありますが、
ほとんどが尿石や膀胱内の汚れです。
そして、尿道の形態上の特徴から雄猫に多く見られます。
飼い主さんがこの病気を見つけるポイントは、
頻繁にトイレに行くけど、おしっこの塊がない・・・というところです
まさに、出そうとしても出せない。そんな状態です。
こうなったらすぐに病院に行ってください
おしっこには身体で出た老廃物が多く含まれています。
その老廃物を身体の外に出せないということは、
身体の中にどんどん溜まっていき、衰弱してしまいます
また、膀胱が膨らむにも限界があります。溜まりすぎると破裂の危険性も・・・
本当に恐ろしいです
治療は、単純です。ツマリをとる!!
単純ですが、尿道にかかる負担は大きく、何度も行うことによって
尿道の狭窄を起こしてしまいます。
早期に閉塞が解除できれば予後は良好です
しかし、尿路閉塞は再発することも多いため、原因となった病気の治療が重要です。
再発を繰り返した場合、手術をしなければおしっこが出せない状態になる事もあります。
ツマリの元の原因となるのは、特発性膀胱炎、尿石症、尿路感染などなど。
どれも飼育環境やストレス、食餌など複数の因子が関与していると言われています。
この中で改善しやすいのは食餌です。
ペットフードは安かろう悪かろうの世界だと聞いたことがあります。
この病気も安価なフードを食べている猫ちゃんに多くみられる印象を受けます。
適正な価格のフードを選ぶことにより予防ができる可能性があります。
一度フードを見直してみるのもいいかもしれません
以上、猫の尿道閉塞についてでした。
今回も写真がなくて字ばかり・・・
次回は写真を使いますね。